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乳がん細胞が栄養の少ない環境で増殖する際に不可欠となるアミノ酸を
特定したと、慶応大の斉藤康弘特任講師らが発表した。
乳がんの新たな治療法の開発につながる可能性があるという。
斉藤特任講師らは、乳がん細胞で活発に作られるたんぱく質(LLGL2)に
着目して研究。このたんぱく質などが、細胞の表面で「ロイシン」という
アミノ酸を取り込んでいることを明らかにした。
低栄養状態にした乳がんの細胞にさまざまなアミノ酸を与えると、
ロイシンを与えた細胞だけが増殖することも突き止め、ロイシンが細胞増殖に
欠かせない役割を果たしていることがわかった。
乳がんは、がん細胞の種類によってタイプが分かれるが、7割以上は
低栄養状態での増殖にロイシンを必要とするという。
大阪大の金井好克教授(薬理学)は「がん細胞が低栄養状態に適応する
仕組みの一端を明らかにし、新たな観点からの創薬が期待される」と
評価している。
4月29日付 読売新聞より抜粋